ChatGPTが登場してから本格的にAIブームが到来しているのを実感している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際、AI関連企業としてCUDAやTensorRTなどのソフトウェアツールを提供し、開発者が効率的にAIモデルを構築し、最適化するプラットフォームを提供しているNvidiaの株価は急騰し、時価総額でAppleやMicrosoftを抜き世界第一位に躍り出ています。
当記事では以下の点についてお伝えしていきます。
- なぜ生成AIの登場によってAIが盛り上がっているのか?
- 今後AIの市場はどのように拡大していくのか?
- 日本でAI関連のサービスや開発を手掛けている企業の紹介
Contents
- 1 なぜ生成AIの登場がパラダイムシフトとなっているのか?
- 2 AIの市場規模の推移
- 3 AI関連のサービスや開発を手がける企業を紹介!
- 3.1 Arithmer株式会社の浸水AI
- 3.2 株式会社GRI:AutoML(自動機械学習)ツール「ForecastFlow」
- 3.3 CAMEL株式会社:e政策.com
- 3.4 リッチAI:株式会社リッチロードの提供する収益物件シミュレーションサービス
- 3.5 株式会社APTO:AIを活用したデータプラットフォーム「harBest」
- 3.6 「EasyInspector2」と「DeepSky」:AIを活用した汎用画像検査ソフトウェア
- 3.7 株式会社RICOS:「科学計算で未来を造る」AI × CAEの技術でモノづくりを革新
- 3.8 AIどうぶつ日記:「ChatGPT × 画像生成AI」LINEで動物絵日記アプリ
- 3.9 高級賃貸バイブル
なぜ生成AIの登場がパラダイムシフトとなっているのか?
そもそもAIの定義とは?
そもそもAI(人工知能)の定義について考えたことはありますか?
実はAIに関しては明確な定義は定まっていません。世界で初めて1956年にAIという言葉を使用したジョン・マッカーシーによると「知的な機械、特に、知的なコンピュータープログラムを作る科学と技術」と説明しています。
しかし、知能というものについて定義ができていない状況で、基礎分野から応用分野まで無数の領域が存在している人工知能の定義についても当然、確定することができないのです。
ちなみに国内の主な研究者でも以下のように定義は多岐にわたっています。
AIの進化における3つの時代
AIにはブームとなった時代が3回あります。
まず初期は1950年代から1960年代に推論や探索の技術を用いたAIが登場しました。ボードゲームをプレイしたりELIZAという対話型AIの元祖が誕生した時代です。しかし、当時は単純な問題しか解決することができず、一旦AIブームは廃れました。
第二次AIブームはコンピューターが普及した1980年代から1990年代に起こりました。コンピューターが専門家のように推論を展開するレベルにまで発展しましたが、元となる知識やデータを人間が用意必要があり、暗黙知のデータ化の難易度の高さなどから複雑な処理を対応できず再び廃れていきました。
そして、現在にいたる21世紀になり第三次AIブームが到来しています。コンピューターが大量のデータから自動で学習する機械学習が発展し、ディープラーニングが実用化されました。データを用意する手間が省けブレイクスルーがおこりました。
そんななか、2023年にオープンAI社から発表されたChatGPTにより生成AIという新たな局面を迎えているのが現在の状況となっています。
生成AIとは?従来のAIと何が違う?
生成AIによって要求に応じた画像を作成したり、行った質問に対して瞬時に回答を得ることができるようになっています。
では生成AIは従来のAIと何が異なっているのでしょうか?
従来のAIは学習した内容から適切な答えを検索して、検索結果を表示するという形式でした。
しかし、生成AIは学習した内容から新たな回答を創造して結果を出力することができます。
従来のAIではオリジナルのコンテンツを作成することはできませんでしたが、生成AIでは要求に応じたオリジナルコンテンツを作成できるようになりました。
生成AIは主に以下の4つに分類されます。
分類 | 用途 | 具体的なツール |
テキスト生成AI | 文章の校正 文章の要約 アイデアの創出 改善案の提案 プログラミング |
ChatGPT Bard |
画像生成AI | テキストによる指示で画像作成 | Midjourney |
動画生成AI | テキストによる指示で動画作成 | Gen-2 GliaCloud |
音声・音楽生成AI | 人間の声を学習し入力した文章をその人の声で読み上げ | CoeFont CLOUD |
業務効率の飛躍的な改善であったり、創作活動を行うクリエイターには欠かせないツールになってきています。
AIの市場規模の推移
世界のAIの市場規模は2020年代に年率38.9%成長し2030年時点では1兆8470億ドル(270兆円)に成長する見込みとなっています。
ちなみに国内のAIシステムの市場規模(支出額)の予測は以下の通りとなっています。
AIシステムというのはAI機能を利用するためのハードウェア、ソフトウェア、プラットフォーム及びAIシステム構築に関わるITサービスのことです。
国内のAIシステムの市場規模は2022年に3883億円だったところ、2027年には1兆1000億円まで拡大すると予測されています。
AI関連のサービスや開発を手がける企業を紹介!
では実際に日本でAI関連のサービスや開発を手掛けている企業について具体的に紹介していきたいと思います。
Arithmer株式会社の浸水AI
Arithmer株式会社(https://www.arithmer.co.jp)が提供する浸水AI(https://www.arithmer.co.jp/floodriskassessment-ai)は、自然災害による浸水リスクを評価するための革新的なシステムです。このシステムは、豊富なデータとAI技術を活用して、地理情報や気象データ、建物の情報などを総合的に分析します。具体的には、地形や水路の情報、降雨パターン、建物の位置や高さなどから、浸水が起こる可能性を予測します。
浸水AIの特徴は、以下の点にあります。まず、リアルタイムでのデータ活用が可能であり、急激な気象変化にも迅速に対応できます。また、精度の高い予測が可能なため、地域の防災計画や建設計画の立案に役立ちます。さらに、過去のデータと組み合わせることで、長期的な浸水リスクの把握も支援します。
利用者側においては、直感的なインターフェースを通じて、分析結果を理解しやすくしています。これにより、地域社会や企業がより効果的にリスクマネジメントを行えるようになります。さらに、災害発生時には、迅速な対応が可能となり、被害の最小化に貢献します。
浸水AIの導入により、従来の手法では捉えきれなかったリスク要因やパターンの洗練された分析が可能となり、社会全体の防災能力の向上に寄与します。このように、革新的な技術とデータの活用によって、浸水リスク管理の新たなスタンダードを確立しています。
株式会社GRI:AutoML(自動機械学習)ツール「ForecastFlow」
株式会社GRI(https://gri.jp)が提供するForecastFlow(https://forecastflow.jp)は、実践的な自動機械学習(AutoML)ツールで、企業がデータを活用して高度な予測モデルを構築するのを支援します。
プログラミングの知識が不要で、ウェブ上で簡単に操作でき、クラウドベースで予測業務を迅速に実行できます。
ユーザーはサブスクリプションビジネス、マーケティング、広告、商品開発など多岐にわたる分野で、解約予測や売上予測、顧客属性の推定などの高度な予測分析を行えます。
CAMEL株式会社:e政策.com
CAMEL株式会社(https://camel.co.jp)が提供する「e制作.com」(https://e-eizo.com)は、AIチャットボット、動画制作、パンフレット作成、ホームページ制作、VRコンテンツ、アニメ・CG、マンガ・イラスト、SNS運用、ライブ配信など、多岐にわたる広告・コンテンツ制作サービスを提供しています。
特にAIチャットボット「Edia」は自治体導入数No.1の実績を持ち、広告制作分野で40年以上の経験を持つCAMEL株式会社が運営しています。このサービスは、企業のマーケティング活動を支援し、効果的なプロモーションを実現するための包括的なソリューションを提供しています。
リッチAI:株式会社リッチロードの提供する収益物件シミュレーションサービス
「リッチAI」(https://richai.info)は、株式会社リッチロードが提供する不動産投資シミュレーションサービスです。
ユーザーが所有する不動産物件を登録することで、AIがその物件の投資安全性や売却価格をシミュレーションします。
収益・節税・相続の3つの視点から物件を分析し、レーダーチャートで可視化。物件の将来価値やキャッシュフロー、修繕費用なども予測します。また、AI査定機能により、2億件を超える不動産データから客観的な評価を提供。
東京都を中心に最新の物件情報とリアルタイムで連携し、ユーザーは簡単に最適な投資判断を下すことができます。不動産鑑定士のコメントも受け取れ、将来の投資計画をサポートします。
株式会社APTO:AIを活用したデータプラットフォーム「harBest」
「harBEST」は株式会社APTOが提供しているAIに必要なデータの収集、作成を効率的に実施できるサービスです。
「harBest」は、AI開発を支援するデータアノテーションプラットフォームです。
AI開発に必要な教師データを簡単かつ高品質に作成できる環境を提供します。主な機能には、クラウドワーカーによる高精度なデータ収集・作成、データ作業の効率化、コスト削減が含まれます。
業務効率化、自動化を目指す企業に向けて、データの収集からアノテーションまでのプロセスをサポートし、AI開発の成功を後押しします。
「EasyInspector2」と「DeepSky」:AIを活用した汎用画像検査ソフトウェア
EasyUnspector2とDeepsky(https://skylogiq.co.jp/lp/ei2-deepsky/)は株式会社skylogiq(https://skylogiq.co.jp)によって提供されているAI汎用外観検査です。
SkylogiqのAI外観検査ソリューション「EasyInspector2」と「DeepSky」は、高精度な検査を簡単に実現します。
EasyInspector2はAIとルールベースの画像処理を組み合わせ、簡単なセットアップと操作が特徴です。
DeepSkyは、複数のAIモデルを使用して、光沢のある表面など困難な条件下でも高度な欠陥検出を行います。
これらの製品は検査精度を向上させ、運用コストを削減し、電子機器から食品製造までさまざまな業界に対応します。
株式会社RICOS:「科学計算で未来を造る」AI × CAEの技術でモノづくりを革新
株式会社RICOSは、科学計算技術を活用したソリューションを提供する企業です。
主力製品には「RICOS Production Suite」があり、これは機械学習や計算機支援エンジニアリング(CAE)をブラウザ上で行うプラットフォームです。このスイートには、シミュレーションを高速化する「RICOS Lightning」とクラウド環境で簡易シミュレーションを行う「RICOS Cloud CAE」が含まれます。
また、数値計算と機械学習に特化したサーバー群「Savanna」も運営しています。これにより、製造業や研究機関の設計・開発プロセスの効率化と高度化を支援しています。
製品やサービスの詳細については、株式会社RICOS(https://www.ricos.co.jp)をご覧くださ
AIどうぶつ日記:「ChatGPT × 画像生成AI」LINEで動物絵日記アプリ
AIどうぶつ日記は「voice app lab」(https://voiceapp-lab.com)によって運営されています。
「AIどうぶつ日記」は、ユーザーが日記を書くとAIがそれに基づいて絵を生成し、LINEでシェアできるサービスです。動物たちがあなたの言葉に合わせたイラストを添えてくれます。友だち追加でスタートし、日記を書くと自動的に絵が完成します。
このサービスは特に日記を楽しく続けたい人に向けられており、簡単にユニークなイラスト付きの日記を作成できます。
→ AIどうぶつ日記の詳細(https://lp.animal-diary.net)
高級賃貸バイブル
高級賃貸バイブルは、AI技術を駆使した次世代型の高級賃貸物件検索サイトです。お客様の理想の住まい探しをサポートするため、独自に開発した「バイブルスコア」や「AI物確くん」などの画期的な機能を提供しています。
「バイブルスコア」は、最新のAI機械学習技術を用いて、数多くの物件を公正かつ精緻に評価するシステムです。物件の立地条件や設備の充実度、建物の品質など、さまざまな要素を総合的に分析し、スコア化します。これにより、お客様は短時間で効率よく、自分に最適な物件を見つけることができ、より快適な住まい選びを実現します。
また、「AI物確くん」は、物件の空室状況をより正確に把握できるように設計されています。通常、賃貸物件の空室確認には多くの手間がかかりますが、「AI物確くん」を導入することで、最新の空室情報を素早く取得できるようになりました。これにより、お客様は安心して問い合わせができるようになり、物件選びのストレスを軽減します。
高級賃貸バイブルでは、信頼性の高い情報と革新的なサービスを通じて、お客様の満足度向上に努めています。高級賃貸の選定をこれまで以上にスムーズにサポートするこのサービスを、ぜひご利用ください。
■高級賃貸バイブルオススメ物件■
①ロイヤルパークスタワー南千住
②パークハビオ渋谷本町レジデンス
③コンフォリア新宿イーストサイドタワー