今回は日本で最も著名といっても過言ではないヘッジファンド「BMキャピタル」の概要についてまとめていきます。
情報を公表している投資信託と異なり、同社は私募ファンドなので情報が中々表に出てきません。
運用規模が大きくなってくると、将来的にもしかしたら公募(独立系)ファンドとなる可能性もあるかもしれません。
(運用の柔軟性が損なわれるので、やはりないかも)
筆者が知る限りではありますが出資を考えている人の参考になればと思います。
筆者も出資前は情報を探すのに苦労しましたので(担当者に聞けば良いのですが、気を遣ってしまいました)。
BMキャピタルの会社概要
会社名 | ビーエムキャピタル合同会社 (BM CAPITAL LLC) |
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会社住所 | 東京都港区六本木7-18-1 |
代表 | 森山武利(もりやまたけとし) |
運用者 | 運用手法流出の観点から非公開(面談時に確認可能) |
運用資産高 | 約30億円 |
設立年度 | 2013年 |
年平均利回り | 10%以上 |
投資形態 | 合同会社(LLC)社員権出資 |
手数料 | 成功報酬:運用益の30%~50%程 管理報酬:運用額の年間で5%前後 |
最低出資額 | 基本は1000万円~。少額からの段階投資も相談可 |
事業目的 | 金融商品取引法に基づく有価証券及びデリバティブ取引 |
各種事業への投資 | |
経営コンサルティング業務 | |
有価証券の自己募集 |
代表は森山武利氏、会社は六本木となっています。オフィスは六本木ヒルズ付近の事務処理用のマンションとなっており、実際に面談は一流ホテルのラウンジで行われることが通常です(筆者もそうでした)。
今時の運営ですね。Covid-19感染拡大により、米一流企業もオフィスワークを極力削減しており長期トレンドになりましたしね。
むしろ、筆者としてはオフィスが立派な未上場企業は不安になります。無駄なところに経費をかけているからです。
設立は2013年です。
つまり、すでに10年が経過しています。BMキャピタルが国内で老舗のヘッジファンドと呼ばれる所以はこの運用歴にあります。
事業目的に経営コンサルティングがありますが、これはアクティビスト戦略を実施していることが要因だと考えています。
アクティビストというのは大量にか部式を保有して大株主として提言して企業価値をあげて株価を引き上げたところで売却して利益を得る手法です。
筆者が投資した頃はまだまだ運用歴が短く、投資の意思決定が難しい部分がありました(筆者は10年スパンで運用歴を確認していつも投資をします)。
ですので、筆者は段階的に投資額を増加させていきました。その分、複利の回転力は弱まってしまいましたが、パフォーマンスに納得しています。
何よりも下落耐性の高さが、卓越したリターンに繋がるのだと非常に勉強になりましたね。
現在はすでに10年ほどの運用歴がBMキャピタルにはありますので、判断しやすいのではないかと思います。1年の成績を見せて、月利10%という怪しげな勧誘が世の中にはたくさんありますからね。
【BMキャピタル】怪しいと話題のBM CAPITALと面談して実際に投資!創業10年以上の運用実績が評判の老舗ヘッジファンドについて徹底評価
東京大学卒から一流外資証券バークレイズ出身のファンドマネジャー
筆者は大学時代からファンドマネジャーは知人でした(後輩でした)。
投資するまではファンドマネジャーについて知らなかったので、驚いたものです。
BMキャピタルのファンドマネジャーは東京大学の理系で数理処理も得意で、尚且つ学生時代から起業して成功も収めており学内でも有名でした。
同じ大学の中でも、こうも差があるんだなとも当時は思ったものです。
同氏は、投資家としてだけでなく経営者としても投資対象を選定することにも秀でています。
BMキャピタルが得意とするアクティビスト戦略に於いては、大量に株式を取得することで大口株主となり、企業の経営陣に対して積極的に経営改善提案をおこなっています。
経営改善により収益が改善することで、株価が上昇し結果的に大きなリターンを見込むことができるからです。
BMキャピタルのバリュー株投資には、このアクティビスト戦略が欠かせません。
バリュー株投資戦略に関しては以下の記事を参考にしてください。
有名アクティビストファンド「BMキャピタル」の過去組み入れ銘柄「上原成商事」を紹介!理論に基づくネットネット株投資と物言う株主戦略の組み合わせ事例を解説。
思い返せば...大学時代から分厚い投資の本を読み漁り研究している姿を見ていたので、今のパフォーマンス(結果を出す投資手法・分析術)は研究の成果として辿り着いたと言えるのかもしれません。
東京大学卒業後は英国投資銀行のバークレイズで勤務。その後BMキャピタルを立ち上げております。
経歴は申し分ない方といえるでしょう。
バークレイズとは、海外有名大、東京大学などトップエリートしか就職ができない超難関企業です。就職活動メディアでも、ゴールドマンサックス、モルガン・スタンレー、J.P.モルガンなどと並んで紹介されることが通常です。
バークレイズ証券は英国最古の巨大金融機関です。
イギリス・ロンドンに本社を置く世界有数の金融機関。リーマンブラザーズ北米投資銀行部門及びキャピタルマーケット部門を買収し、総合力を兼ね備えた投資銀行として確固たる地位を築いています。
マーケット部門の株式セールス・トレーディング、資本市場部門のECM(株式調達部署)が無く、バークレイズ証券もまた選択と集中を迫られているハウスと言えます。
企業の特徴としては社員の「個性が強い」イメージが挙げられます。また中堅社員が少ないため若手の裁量権も大きく、成長できる環境は整っていると言えます。
BMキャピタルのメンバーはその他にも東大・京大卒の財務省官僚や外資系金融機関、コンサルティングファーム、総合商社出身者で構成されています。生粋のエリート集団で運営されています。
ファンドの担当者と面談をすれば如何にしっかりとした運営をしているかが実感できると思います。
BMキャピタルの代表であり営業員の森山武利氏とは?
ファンドに問い合わせを行って対面で話をする時にファンドの人と話すことになります。
BMキャピタルの面談を主に行っているのが森山氏で筆者も面談しました。
森山氏は日本ユニコム等の金融機関で20年以上にわたって活躍した実績があります。
その前は本田技研→山一証券と大手企業を渡り歩いており、金融業界に転身してからはその道一本で歩んでおり、まさに金融のプロです。
BMキャピタル立ち上げ期から営業員として活躍しているそうで、不明点にもわかりやすく回答してくれました。
筆者も何度かお会いしましたが、非常に誠実な印象のある方で信頼できるなと感じました。
出資額や、今までの運用実績など、詳しく知りたい点について詳しく聞いてみると良いでしょう。
まとめ
BMキャピタルの会社概要をサラッとですがまとめてみました。情報収集の役に立てたならば幸いです。