【2024年】ネットウィンはどこまで上がる?「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」の今後の見通しに加え掲示板での評判や口コミを含めてチェック!

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【2024年】ネットウィンはどこまで上がる?「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」の今後の見通しに加え掲示板での評判や口コミを含めてチェック!

以前に一流証券会社であるゴールドマン・サックスが運用しているネクストウィンについて解説しました。

【愛称:ネクストウィン】今後の見通しは?評判の「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ」(=nextWIN)を徹底評価!

 

今回は、同じくゴールドマンサックスが運用している投資信託シリーズである「ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)」を取り上げます。

ネスクトウィンは世界のテクノロジー企業を投資対象としていましたがネットウィン は米国のテクノロジー銘柄を投資対象としています。

本日はネットウィンについて以下のポイントにそってお伝えしていきたいと思います。

 

  • ネットウィンの概要
  • ネットウィンの運用実績
  • 2024年以降の見通し

 

基本的には、テクノロジーセクターのファンドは大胆な金融緩和時に威力を発揮するなど限定的です。

投資信託でありながらもトレードしなければならず手間もリスクも高いです。

長期資産運用という点であれば、堅実且つ下落相場に強いファンドを選ぶべきかと思います。

 

【2024年】一番儲かる投資信託とは?これから上がる今買いの銘柄をランキング形式で紹介!

 

ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)の評判と口コミ

まずは評判に目を通してみたいと思います。どのようなファンドなのかある程度想像しやすいです。

 

 

 

 

 

掲示板では以下のような口コミが見られました。

 

もう死にたくなったきた

 

大和証券を信じた私がバカだった

 

見切り付けてよかった。

 

数年前に新人証券マンに泣きつかれて、三百万だけ買ったんだけど、当時は11000円でした。為替ヘッジて痛い目にあったのでヘッジ無しでかいました。まさかこんなになるなんて!驚きましたら。売り時期が分からなくなりました。

 

投信残高5000億円突破ですか、さぞかし素晴らしいリターンを叩き出しているのでしょう。

また、22年前から販売されているアクティブファンドということで非常に老舗ですね。その運用歴の長さには驚きました。

それでは詳細を見ていきたいと思います。

 

ネットウィン(netWIN GSテクノロジー株式ファンド)とは?

それでは概要を見ていきましょう。ゴールドマンサックスアセットマネジメント株式会社が運用を担当するファンドです。

 

  • ファンドの目的:テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式を主要な投資対象とし、信託財産の 長期的な成長をめざして運用を行います。
  • ファンドの特色①:主にテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資 します。
  • ファンドの特色②:「よりよい投資収益は、長期にわたって成長性の高い事業へ投資する ことにより獲得される」との投資哲学のもと、個別銘柄の分析を重視 したボトムアップ手法により銘柄選択を行います。
  • ファンドの特色③:Aコース(為替ヘッジあり)、Bコース(為替ヘッジなし)の選択が可能 です。

 

テクノロジーに特化した運用を実行することがわかります。ナスダック銘柄がポートフォリオの主役になりそうですね。

 

ポートフォリオ構築方法とファンド方式

「テクノロジー・トールキーパー」企業を選択すると謳っておりユニークな表現ですね。

 

本ファンドでは、主に米国を中心とした「テクノロジー・トールキーパー」企業など、テクノロジーを活用する ことで、コスト構造、収益性、競争優位性の改善や維持が期待できる企業や、ビジネス・モデルの継続性が 期待できる企業の株式に投資します。

 

「テクノロジー・トールキーパー」企業が以下の通り例示されています。

要するに価格転嫁ができる強いブランディング力を持った競争力のある企業へ投資をするということで、これはわざわざ言わなくても基本だと思います。

 

「テクノロジー・トールキーパー」企業

「テクノロジー・トールキーパー」企業

 

銘柄選択のポイントは以下の通りです。さすがゴールドマンサックスですね、資料が非常に綺麗です。

 

銘柄選択のポイント

銘柄選択のポイント

 

ファンドの仕組みはファミリーファンド方式となっています。

 

ネットウィンのスキーム

ネットウィンのスキーム

 

実際に中身を見ていきましょう。

 

投資先業種比率

業種・セクターは以下の通りとなっています。最新の2024年4月末の情報です。

 

ネットウィンの業種別組み入れ比率

ネットウィンの業種別組み入れ比率

2024年4月末 2024年1月末 2023年11月末 2023年6月末 2022年12月末
情報技術 67.6% 67.3% 65.10% 64.60% 73.60%
一般消費財 9.4% 8.8% 10.00% 9.10% 10.60%
コミュニケーションサービス 10.6% 10.1% 9.90% 9.60% 6.10%
金融 6.0% 7.6% 8.40% 9.10% 0%
不動産 4.4% 5.1% 4.90% 4.90% 6.90%
資本財サービス - - - 1.60% 1.20%
現金 2.1% 1.2% 1.80% 1.10% 1.50%

 

情報技術が67.30%です。テクノロジー企業に投資するとあるので当然ですね。ただ、2022年12月末からはポジションを縮小しています。

テクノロジーセクターが暴落した2022年は地獄を見たに違いありません。株式市場は暴落しました。

 

2023年は大型テック株のみが回復していますが、AIブーム起点でありどこまで続くのかはわかりません。

高金利下ですので、常に緊張感が漂います。ネットウィンの投資している銘柄の多くはハイテクセクターが多くなっているナスダックとなっています。

 

投資している銘柄が存在する市場別の比率

投資している銘柄が存在する市場別の比率

 

2023年は少し盛り返していますが、これは一時的なリバウンドです。この後に控える景気後退で再び大きく下落します。

ソフトランディングが期待されていますが、まさに株価の暴落とは突如とした不況突入ですので、油断していては一気にやられます。

市況に左右されないファンドを選ぶようにするのは基本ですね。

→ 【最新版】日本のおすすめヘッジファンドランキング!選び方や個人におすすめしない運用先の特徴も解説!

 

保有銘柄・ポートフォリオ(組入銘柄)

具体的な銘柄を見ていきましょう。やはりナスダックの上位銘柄がそのまま入っています。

ネットウィンの構成上位銘柄

ネットウィンの構成上位銘柄

 

マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、アップル・・・。インデックス投資とリターンが大きく変わらないような予感がしています。

細かくは異なりますが、結局はインデックスに寄せているファンドだといえるでしょう。

2022年12月末からの推移は以下となります。

 

2024年4月末 2024年1月 2023年11月末 2023年6月末 2022年12月末
1 アルファベット マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト マイクロソフト
2 マイクロソフト アルファベット アマゾンドットコム アルファベット アマゾン
3 アマゾン アマゾン アルファベット アマゾンドットコム アルファベット
4 エヌビディア エヌビディア エヌビディア エヌビディア エヌビディア
5 アップル マーベル ビザ アップル アップル
6 マーベル・テクノロジー AMD アップル マーベルテクノロジー KLAコーポレーション
7 KLAコーポレーション セールスフォース マーベルテクノロジー アドビ ビザ
8 セールスフォース エクイニクス アドビ ビザ アクセンチュア
9 テキサス・インスルメンツ ワークデイ エクイニクス パロアルト・ネットワークス アメリカン・タワー
10 インテュイット アップル KLAコーポレーション KLAコーポレーション エクイニクス

 

利下げ局面では米国のファンドマネジャーはインデックスに負けるとクビになってしまいますから、インデックス組入銘柄に寄せていくのが常です。

参考までに2024年4月時点のナスダック100の構成銘柄は以下です。

 

No. Company Sector Allocation
1 Microsoft Corp Information Technology 10.97%
2 Apple Inc Information Technology 9.41%
3 Amazon.com Inc Consumer Discretionary 5.57%
4 NVIDIA Corp Information Technology 4.10%
5 Meta Platforms Inc Class A Communication Services 3.72%
6 Tesla Inc Consumer Discretionary 3.05%
7 Alphabet Inc Class A Communication Services 3.02%
8 Alphabet Inc Class C Communication Services 3.00%
9 Broadcom Inc Information Technology 2.95%
10 PepsiCo Inc Consumer Staples 2.13%
11 Costco Wholesale Corp Consumer Staples 2.09%
12 Netflix Inc Communication Services 1.99%
13 Comcast Corp Class A Communication Services 1.83%
14 Advanced Micro Devices Inc Information Technology 1.61%
15 T-Mobile US Inc Communication Services 1.61%
16 Texas Instruments Inc Information Technology 1.49%
17 Intel Corp Information Technology 1.39%
18 Intuit Inc Information Technology 1.28%
19 Amgen Inc Biotechnology 1.22%
20 Qualcomm Inc Information Technology 1.18%

 

そもそもネットウィンに投資する必要があるのでしょうか?

ということになりますね。ナスダック100でいいですし、そもそも他にもっといくらでもあるかと思います。

→ 【最新版】日本のおすすめヘッジファンドランキング!選び方や個人におすすめしない運用先の特徴も解説!

 

 

ポートフォリオ1位と2位銘柄の概要とリターン

ポートフォリオ1位はマイクロソフト、2位はアルファベット(=グーグル)ですね。

この2つの銘柄はあまりにも知れ渡っているので概要の説明はいらないのかもしれません。

 

1位のマイクロソフトはソフトウェアカンパニー、直近はAIブームの火付け役です。

Chat GPTへの巨額出資で話題になり、マイクロソフトは2022年に暴落しましたが一気に回復しました。

 

マイクロソフト株価

マイクロソフト株価

 

グーグルも同じくAI企業に変遷していっています。時代はAIの波にのれるかどうかという地点に来ています。

グーグルの株価

グーグルの株価

 

 

ネットウィンの運用成績と2024年後半以降の今後の見通し

ファンドの運用を見ていきます。ファンドの真の実力を測るために、以下は為替ヘッジありで見ています。

 

ネットウィンの基準価額の推移

ネットウィンの基準価額の推移

1-3月期 4-6月期 7-9月期 10-12月期 1-12月期
2023年 14.81% 14.23% -4.70% 17.32% 46.64%
2022年 -12.96% -25.41% -6.58% -4.50% -42.08%
2021年 0.53% 13.57% 0.51% 5.44% 20.98%
2020年 -8.90% 25.13% 10.65% 11.17% 40.22%
2019年 16.70% 5.93% -1.21% 9.99% 34.34%

 

2021末までリーマンショック以降の超低金利政策に支えられて株価は急騰していきました。

テクノロジー企業はグロース企業なので低金利が追い風になるためです。

実際、ナスダックの中の代表的な銘柄をあつめたナスダック100指数は以下の通り非常に高いリターンを残しており、殆ど同じ動きとなっています。

 

ナスダック100指数

ナスダック100指数

 

しかし、テクノロジー企業は一度崩れると壊滅的な打撃を受けます。例えば、上記のQQQの左端をみてください。

2000年から2003年までの120ポイントから 20ポイント近くまで大暴落しています。6分の1になりました。

2000年3月の高値に回復したのは2016年5月以降です。16年以上ホールドできた人がどれだけいたのでしょうか。

 

そして、その崩壊の足音が2022年以降、訪れています。長らく続いた低金利環境によりインフレが発生して金利を引き上げざるをえなくなったのです。

低金利がテクノロジー株にとっての追い風なので、当然、高金利はテクノロジー株にとっての向かい風となります。そ

して、この高インフレは粘着していくことが2024年1月時点で懸念されています。つまり金利を高い水準で据え置かないといけないのです。

実際、粘着性の高いインフレ項目は以下の通り高い水準で停滞しています。

 

粘着性のあるインフレ項目は下落していない

 

2023年はAIブームの影響で一時的に反発していますが、大型テック株のみが上昇している危うい状況です。

高金利の影響が2022年の下落だけで終了なはずがありません。

中小型株も共に上昇することが、本当のブームでありバブルに発展する形なのです。

多くの人が楽観視すればするほど、相場は危ういということを我々は歴史から学んできたはずです。

ナスダックのADライン

 

奈落の底への道程は始まったばかりの可能性があります。ここからテクノロジー企業へ投資をするのはリスクが高いと考えるのが妥当でしょう。

 

まとめ

そもそも長期で見て年率リターンが低すぎますので、選択肢から外したい銘柄です。

むしろナスダックでインデックス投信をするか、S&P500で投資をしていた方が良いでしょう。

比較する必要もなくインデックスを上回っていないことがわかりました。

 

ネームバリューでは、リターンは獲得できません。いつでも安定したリターンが見込める投資先に投資をしていきましょう。

一時の大きいリターンを得るよりも、安定したリターンを長年積み上げる方が威力は抜群で、多くの投資家はこの点を理解できておりません。

ウォーレンバフェット氏が世界で5本の指に入る投資家となれたのは、地味なリターンを毎年積み上げたからに他なりません。

地味なリターンを長期間積み上げられるファンドを探しましょう。

結び

堅実な資産運用

 

 

長期的に資産を形成し老後の安定資産を築くために必要なことは、ただ一つです。

それは、どのような市場環境であっても資産を守り「堅実なリターンを複利で積み上げる」ことです。しかし、多くの人は派手なリターンを謳う運用先に虜になり、資産を増やすどころか失ってしまうのです。

残念ながら、この状況は変わりません。歴史は繰り返すのです。いつの時代も「無知はコスト」です。

 

憂鬱

 

資産運用の極意は「プラスのリターンを複利で積み重ねること」であり富裕層に到達するにはこの方法しかありません。

上記を実現するための投資先(ファンド)を選ぶポイントは、非常にシンプルです。以下は大枠ですが、これを外さなければ大きく失敗することもありません。

  1. 相場環境に左右されない明確で確固たる投資理論・哲学を有する
  2. 過去に成果を出し続けているファンドマネージャーによる運用

 

世の中にはあまりにも間違った情報が溢れていると日々感じていました。
そして今回、筆者の証券アナリストとしての知見や、マーケットに関する仕事に従事した経験を基に様々なファンドを分析してきました。

その結果(堅実運用の思考とおすすめと言える投資先)をまとめました。ぜひ参考にしてくださいませ。

 

 

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